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家系図は相続に役立つ? 相続トラブルを防ぐために必要な準備とは

2025年12月01日
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相続という言葉を聞くと、「まだうちには関係ない」「揉めるほど財産なんてないから大丈夫」と思う人も多いかもしれません。でも、実際の相談現場では“財産の多さ”よりも“家族が情報を共有していないこと”がトラブルの原因になるケースが圧倒的に多いんです。そんななかで、近年ひそかに注目されているのが “家系図を使った相続準備” という方法。

家系図と相続、一見まったく別のものに思えますが、実はとても相性が良く、大きな効果を発揮します。

 

家系図は「相続トラブルを防ぐ」のに役立つ

家系図は相続トラブルを防ぐための非常に有効なツールになります。

理由は、家系図作成を通じて家族間のコミュニケーションが増えるから。親の過去や祖父母の人生、家族構成の変遷を共有することで、相続の場面での誤解や感情の衝突を大きく減らすことができます。

相続トラブルは、財産の多さよりも“家族がお互いの背景を知らない”ことで発生しやすいと言われています。特に、親の過去・祖父母の人生・家族構成の変遷などが曖昧な状態だと、「自分だけ知らされていなかった」「兄弟ばかり優遇されていた」というような疑心が生まれやすく、相続の場で感情がもつれがちです。

家系図作成は、こうした“背景の共有”を自然に促す良いきっかけになります。祖父母の兄弟構成や、家がどの地域とつながっていたか、昔の本籍地はどこだったか ── こうした情報が整理されることで、家族が自分たちのルーツを話し合う時間が増え、相続の土台となる関係性が落ち着きます。

 

家系図は「終活の入口」としても効果的

さらに、家系図を作ることは、親世代にとっては自分の人生を振り返るきっかけになり、子ども世代にとっては相続に対する心構えが生まれます。財産の話を切り出しづらい家庭でも、家系図から会話が自然に広がるため、準備がしやすくなるのです。

 

相続手続きでは”そのまま”は使えないが、無駄にはならない

相続準備にはとっても有効な家系図ですが、相続手続きで”そのまま”使えるかというと、残念ながら答えは「No」。家系図作成のために取得できる戸籍は“直系の先祖の記録”に限定されているため、法的な相続人を確定するためには情報が不足してしまう可能性があります。

ただし、事前に直系のご先祖の戸籍を取得しておくことは、将来の相続手続きのためには意味があります。相続手続きを行う子どもにとって親や親の親の戸籍は必ず必要ですから、無駄にはなりません。

それに戸籍だけでは分かりにくい親族関係を家系図として視覚化しておくことは、相続関係を確認するうえでも役に立ちます。

 

まとめ:家系図は“家族を整えるための道具”

家系図は相続手続きに使う資料ではありません。しかし、家族の歴史が共有されている状態は、相続トラブルを防ぐ最も大きな土台になります。突然訪れる相続に備えるためにも、早めに家系図を作り「家族の地図」を整えておくことは大きな安心につながります。

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